崩壊世紀大百科:砂オレンジ
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すなおれんじ 【砂オレンジ】
1)双子葉植物蜜柑目蜜柑科に属する果樹のうち、砂の海(ドライアクア)に適応進化したもの。
およびその果実の総称。特にオリエント原産ダイダイ類を指す。
幹は高さ3メートルほどで、葉は卵形。白色五弁の小花をつける。
果実の成熟する時期には地域差があり、特定地域でしか生産できないものもある(※)。
(※「ブラッディ・オレンジ」の項目を参照のこと)
果実を生食したり果肉を絞ってジュースにする。皮は厚めで、強い芳香がある。
2)米を蒸して球体状に丸め、油で揚げた料理。形と色から、オレンジライスとも呼ばれる。
中にチーズや肉などを詰める場合もあり、揚げたては美味。
※オレンジ類については下記へ※
------ 世界のオレンジ類と伝説 ------
スイート・オレンジ
・旧大陸で大規模栽培されている、現在最も生産量の多いオレンジ。
皮は剥きにくい厚さで、味は爽やかな甘みがある。
砂オレンジ
・砂の海(ドライアクア)に点在するオアシスで栽培されたオレンジ。
基本的に近隣にしか出回らない。品種は様々だが、甘みが強く
皮はスイート・オレンジより薄いものが多い。
マンダリン・オレンジ(みかん)
・シン原産の小型のオレンジ。現在は計画生産されている。
皮は手で剥けるほど薄く、優しい甘みがある。
ブラッディ・オレンジ
・シシリー火山の麓にだけ産出される、果肉が血のように赤いオレンジ。
皮は厚く、甘みと芳香が強烈な稀少品。

※画像は、ブラッディ・オレンジの手作りマーマレード。
某国の皇族が、お忍びで買いに来るほどの絶品。
黄金の果実の伝説
むかしむかし。海に水があった頃。
白い丘に美貌の女神が住んでいた。
気まぐれで残酷な女神は、男たちを褥に誘い、飽きては殺していた。
女神に召された賢い少年は、オレンジの苗を持って丘に登った。
「三年経てば、黄金の実がなるでしょう」
女神は少年と三年を過ごし、小さく若々しい実を口にした。
「今は苦いですが、三年経てば甘くなるでしょう」
女神は青年と三年を過ごし、熟した甘い実を口にした。
「あと三年経てば、もっと沢山の実がなるでしょう」
女神は青年を夫とし、その子を産み育てた。
「私が死んでも、嘆くのは三年だけにしてください」
女神は老人となった夫を埋葬し、三年間嘆き悲しんだ。
白い丘は崩れ落ち、大きな嵐が天地を駆け巡った。
この世界のどこかに、透き通る黄金色のオレンジが
実る木があるという。
それは、女神の涙を受けた禁断の果実であると。
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