久遠の東
オリジナル
『久遠の東』 88ページ。
「50ページ以上100ページ以内の読み切りマンガ」という募集条件のあった
Production I.G & MagGarden コミック大賞に応募した作品。
・・・結局、上位の入賞者はなく、この賞自体も一回限りだったのですが、
審査員奨励賞をいただいて、2010年にYahooコミック!EDEN にて
配信デビューになった作品となりました。
ただ。審査員の方々が、あり得ない豪華さだったんです。
三池崇史監督、押井守監督、山本英夫先生、安童夕馬(樹林伸)先生。
~~~最終選考がむちゃくちゃ荒れたとか、受賞の電話をいただいたときに
編集さんから伺ったのもいい思い出。そりゃ荒れるだろうなぁと思いつつ、
この作品がまな板に載せられて議論されたかと思うと冷や汗ものです。
今思い出しても胃が痛くなりそう・・・!
今回、電子書籍化にあたり、マッグガーデン編集部に連絡。
(担当編集さんはお辞めになっていましたが、話は早かったです)
当時のIGxMAGコミック大賞事務局にいらした方が間に入って下さり、
関係各所(Production I.G、BANDAI NETWORKS、 LaLaBit Market)へ
許諾をとっていただきました。
この場にて御礼申し上げます。本当に、ありがとうございました!
・・・・・・作品についてのいいわけは「続き読む」にて。
『久遠の東』は、私たちにとって根源的な作品です。
この作品を描かなければいけないという強迫観念に近いものに駆られ、
描き上げた後に原作&作画の二人で寝込んだという一本。
・・・・・・でも、だれも信じてくれないけれど。
この作品は、自分たちの合作二作目で、非常に拙いものです!!
原作は、88枚ものマンガ(当時はネームを描いていた)は初めてで
ページ配分ができておらず、描きたいモノを描くだけで精一杯。
絵描きは、B4原稿用紙に慣れておらず、投稿のオキテ的なノウハウもなく。
見開きを使うこともなく。ただ画面いっぱいに絵を描いた。
~~~~もともとマニアックなネタの上に、青年と老人がメイン。
そりゃもう、「もっとメリハリを!!」と講評されましたが。
この作品でデビューできて良かった。
三年以上経った今ならマンガとして質を上げて描き直せるのですが、
電子書籍化するなら、そのままの原稿の方がいいと判断しました。
(88ページもあるのに、見開きがないから!!)
電子書籍化にあたり、セリフを85%ぐらい削減し書き直しています。
絵も思い切ってリサイズし、小さい画面でもできるだけ読めるよう
努力してみました。
序盤のラテン語(呪文のふりしたイヤミ)と
奥付で意訳を載せた漢詩の解釈に関しては、どうぞ優しいお心で
ご覧下さい・・・。当時、すごく資料を調べたんですが・・・;;
そんな感じで、思い出深い『久遠の東』。
SERA WORKSの電子書籍化一作目として、無事にKindleストアへ
アップされるまでには長い道のりがありましたが;
(そのあたりは、まとめて記事にしてゆきます)
4/10に無事、Kindleストアにて購入可能となりましたので
ご覧いただければ幸いです。
Twitterなどで一言でもご感想がいただけましたら、至福の極み!
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