1:マンガ原稿のスキャン
電子書籍
これは、当方が手描きのオリジナル漫画を電子化するにあたって
色々な手を模索した課程を記録してゆくものです(現在進行中)。
「これが絶対」とは口が裂けても言えません。参考程度にご覧下さい。
自分で描いたマンガを電子書籍化してKindleストアに流したい場合、
まず最初に立ちはだかるのが「原稿のスキャン」です。
(最初からデジタルで作画している方には関係ない項目です)
◆大前提
・完成したマンガ原稿が手元にあること。
・原稿の著作権が自分にある、
または著者の許可を得ていること。
・過去に出版社を経由して世に出たモノに関しては、担当編集部や出版社へ
その原稿を電子化していいか許諾を得ること。
◆スキャナで原稿を読み込む
一般的な白黒マンガ原稿なら、スキャナの設定を
「解像度600dpi以上」 「グレースケール」 「文字モード」
「保存形式:JPEG」 にする。
*「文字モード」はなくてもOK!
*「保存形式」は、絵の大きな変更がないなら「JPEG」で保存。
デジタル上で絵に変更を加えるなら、BMPなどベクターデータに保存。
電子化には家庭用スキャナの性能で十分です。
印刷するのでなければ、解像度1200dpiは必要ないでしょう。
(未来の技術進歩を想定内で、推奨書き出し解像度は300dpi)
(現在のディスプレイ解像度は 72~90dpiがほとんどで、200dpi近くは少ない)
◆取り込んだ画像を画像処理ソフトで補正する
(*当方が現在使っているのは、PhotoShop5.5です。そろそろ新しくしたい・・・;)
◇PhotoShop上の「イメージ」から→「グレースケール」で、保存を確認。
「色調補正」→「明るさ・コントラスト」を「+20~50」で、紙のそのものの色を消す。
「自動コントラスト」をかけて、ベタ(黒)をくっきりさせる。
◇スキャン時に画像がナナメになっていた場合(トーンのモアレを減らすため、
原稿をスキャン時にナナメにするという説もあるが、当方では確認できず)
「定規」と「画像の回転」ツールで角度を修正。
◇「選択ツール」→「イメージ」→「切り抜き」で、
タチキリ(余白)の端っこなどの明らかにいらない部分をカットする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上の作業で、できた画面がこちら↓
マンガ電子化の下準備終了画像として、この段階で必ず保存しておきましょう。

ただし、B4サイズの投稿用原稿用紙に対応したスキャナを持っていない場合は
大きい画面を分割スキャンする手間と時間をかけるより、縮小コピーをオススメします。
(上記画像は、A4に縮小コピーしたものを安い家庭用スキャナで取り込んだものです)
◆前準備:B4の手描き生原稿をコピー機でA4サイズに縮小する
近場のコンビニ等のコピー画質を比べて回って、一番きれいな(自分の納得する)
コピー画質でA4に縮小コピーすれば、まず問題ありません。
・・・・・・だが待て。
コンビニの複合コピー機には画像書き出し機能があるじゃないか!
と、気がついてやってみたの巻は・・・・・・「続きを読む」をクリック↓
色々な手を模索した課程を記録してゆくものです(現在進行中)。
「これが絶対」とは口が裂けても言えません。参考程度にご覧下さい。
自分で描いたマンガを電子書籍化してKindleストアに流したい場合、
まず最初に立ちはだかるのが「原稿のスキャン」です。
(最初からデジタルで作画している方には関係ない項目です)
◆大前提
・完成したマンガ原稿が手元にあること。
・原稿の著作権が自分にある、
または著者の許可を得ていること。
・過去に出版社を経由して世に出たモノに関しては、担当編集部や出版社へ
その原稿を電子化していいか許諾を得ること。
◆スキャナで原稿を読み込む
一般的な白黒マンガ原稿なら、スキャナの設定を
「解像度600dpi以上」 「グレースケール」 「文字モード」
「保存形式:JPEG」 にする。
*「文字モード」はなくてもOK!
*「保存形式」は、絵の大きな変更がないなら「JPEG」で保存。
デジタル上で絵に変更を加えるなら、BMPなどベクターデータに保存。
電子化には家庭用スキャナの性能で十分です。
印刷するのでなければ、解像度1200dpiは必要ないでしょう。
(未来の技術進歩を想定内で、推奨書き出し解像度は300dpi)
(現在のディスプレイ解像度は 72~90dpiがほとんどで、200dpi近くは少ない)
◆取り込んだ画像を画像処理ソフトで補正する
(*当方が現在使っているのは、PhotoShop5.5です。そろそろ新しくしたい・・・;)
◇PhotoShop上の「イメージ」から→「グレースケール」で、保存を確認。
「色調補正」→「明るさ・コントラスト」を「+20~50」で、紙のそのものの色を消す。
「自動コントラスト」をかけて、ベタ(黒)をくっきりさせる。
◇スキャン時に画像がナナメになっていた場合(トーンのモアレを減らすため、
原稿をスキャン時にナナメにするという説もあるが、当方では確認できず)
「定規」と「画像の回転」ツールで角度を修正。
◇「選択ツール」→「イメージ」→「切り抜き」で、
タチキリ(余白)の端っこなどの明らかにいらない部分をカットする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上の作業で、できた画面がこちら↓
マンガ電子化の下準備終了画像として、この段階で必ず保存しておきましょう。

ただし、B4サイズの投稿用原稿用紙に対応したスキャナを持っていない場合は
大きい画面を分割スキャンする手間と時間をかけるより、縮小コピーをオススメします。
(上記画像は、A4に縮小コピーしたものを安い家庭用スキャナで取り込んだものです)
◆前準備:B4の手描き生原稿をコピー機でA4サイズに縮小する
近場のコンビニ等のコピー画質を比べて回って、一番きれいな(自分の納得する)
コピー画質でA4に縮小コピーすれば、まず問題ありません。
・・・・・・だが待て。
コンビニの複合コピー機には画像書き出し機能があるじゃないか!
と、気がついてやってみたの巻は・・・・・・「続きを読む」をクリック↓
◆コンビニの複合コピー機で画像書き出し
まず大難関。2013年3月現在のコンビニのコピー複合機では
「400dpi・カラーモード」でしか書き出しに対応していない。
(*JPEGで、自分で用意したUSBメモリに書き出す形)
B4の生原稿を、400dpi・カラーで読み込むとこうなります。

原稿用紙の青いガイド印刷がうっすら見えるのがご愛敬↑
◆とりあえず、画像補整してみた
PhotoShop上で「イメージ」→「グレースケール」に変換。「自動コントラスト」。
余白をカットしてリサイズしたもの。

~~~いやこれ。縮小コピーの方がキレイだよ・・・と気がつくまでに
どれほどの時間を無駄にしたか・・・・・・あえて、ここに残します。
★ちなみに、上記三つの画像は全て解像度72dpiで90KB以下に圧縮しています。
◇マンガ原稿スキャンのポイント
原稿の描き方によって、それぞれ最適のスキャナ設定があります。
まずは、手持ちのスキャナの設定をいじってみて、自分の画面(好み)に合う
細かい設定変更を把握するのが吉です!
当方の家庭用インクジェット複合機は実売5千円ぐらいの廉価品ですが、
マンガ原稿の電子化に関しては全く問題ないです。
ぶっちゃけ、消しゴムのかけ方が荒いかどうかで最適設定は変わってしまう。
主線の細さや太さ。トーンの重ね貼りの好み。修正液の使い方・・・。
自分の原稿のどこを生かして、どこを抑えたい(消したい)のか。
そこを考えながら、後々の電子化作業が楽になるようにスキャンしましょう!
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