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SERA WORKS

マンガ制作ユニットです

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『 崩壊世紀 JOXER 』(ほうかいせいき ジョーカー)
単行本全3巻が、講談社少年マガジンコミックスより発売中!!

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マンガの描き方2:作画  

◆◆絵を実際に描く過程(第四段階~第六段階)◆◆


【第四段階・・・下絵(アタリと呼ぶことも)】

・ネームを元に、原稿用紙(マンガ用上質紙)に下書きを描いてゆきます。
 人体に例えるなら筋肉。マンガという作業の中で画才が最も発揮されるところ。
 マンガに必須の「フキダシ(セリフ)」の位置や画面全体の配置を最終的に
 決める段階です。ここで、ネームを変えて最終調節することも多いです。

・描き方は人それぞれ。ものすごく細かく完全に下絵を入れる人もいれば、
 簡単に大まかに下絵を描いて、ペン入れの時に一発書き!みたいな人も。
 (大まかであるほど、下絵からアタリと呼ばれる状態になってゆきます)

・下絵段階で最大の敵は、デッサンと遠近法だと思われます。
 きちんとした絵を描きたい人ほど、下絵でえんえんと苦しみます。
 描いた人物の下絵を裏から光に透かして見て、変だったら描き直し。
 ただし、絵の勢いや歪んだ個性を生かしたい方は、裏から透かしたりしないで
 歪んだ下絵のまま、作業を進めるのも選択肢のひとつです。




【第五段階・・・ペン入れ(人物)】

・原稿用紙に描かれた下書きを、つけペン(Gペン、丸ペン等のマンガ用ペン)で
 清書してゆきます。人体なら皮膚の部分。いかにもマンガ!という作業です。
 ヨレヨレのペン線だと絵もヨレヨレに見え、美しいペン線で描かれたものは
 より美しく見えます。肌の綺麗な人が美人に見えるのと同じ法則です。

・力強く勢いのある線を引く人もいれば、丁寧に細い線で下書きをなぞってゆく
 人もいて、ペン入れの仕方はそれぞれです。書道の筆使いに近い感覚かも。
 マンガ用のつけペンは特殊な形状なので、使いこなすには練習が必要です。
 
・ペン入れの道具も人それぞれ。自分の描きたい世界観に合ったペン先や画材
 (つけペンの他に、細筆やサインペン、ミリペン等々)を使います。
 自分の画風に必要なペン線のあり方を探して、試行錯誤する人が多いです。

*マンガが紙に印刷されるものである限り、印刷に適した画材を使うことが必要です。
 こだわりの高級画材で描いても、きれいに印刷できなければ意味がない。
 また、鉛筆やシャープペンでは印刷した時、美しいペンの線に敵わないのです。
 (例外として、鉛筆デッサン画で素晴らしい効果を出す人もいます)



【第六段階・・・ペン入れ(背景、小物、モブ、効果線)】

・人物と同時にペン入れしてゆく人もいれば、背景だけトーン(第九段階参照)に
 したり、お金を払ってアシスタントに描いてもらったりする人もいます。

・背景&モブ(通行人等)作業に必要なのは、必要な情報を伝える正確さです。
 スピード感やびっくり感を演出する効果線には、場面にあった勢いが必須。
 ただし、どちらも画面全体に合ったバランス感覚が大切です。

・自分で背景を描くマンガ家の場合、背景ではペン先を細いものに替えたり、
 モブをメインのキャラクターよりあっさり描き込むなどの、力加減を意識します。
 脇役や背景の景色が、同じ画面上で主役より目立ってはイケナイのです。
 (もちろん、演出として必要な場合は主役より目立つこともあります)

・背景と効果線は、地味ながら確実な画力を求められる作業です。
 人物の絵だけ上手くても、背景がお粗末だと素人っぽく見えるもの。
 忙しいプロマンガ家が「画力の確かなアシスタント」に背景を任せるのは、
 手抜きが目立つ部分ゆえに、大事に処理したいからです。


*目立つキャラクター(主役級)のみ、マンガ家の先生が自分でペン入れをして、
 顔のない通行人や群衆(これを総称して「モブ」という)と背景をアシスタントが
 下書からペン入れまでするような作業分担は、プロの現場でよく見る流れです。


(追記では、マンガ家のアシスタントについて補足)


【番外・・・・・・アシスタントについて】

*アシスタントは、マンガ家の絵作業の手伝いをする人のことです。
 マンガ家になることを目指して修行中の人もいれば、たまたま知人がマンガ家
 デビューして巻き込まれて手伝っている人まで、さまざまなタイプがいます。

 ここでは、プロマンガ家の原稿を手伝って、時給が発生するレベルの
 (日常的にマンガに関わり、描き続けている)人の話をします。



*手伝いをするマンガ家の先生が、どういうタイプの作家なのかが、作業に大きく
 影響します。絵に物凄くこだわる先生のところでは、単純作業のトーン貼りしか
 させてもらえないアシスタント。しかし同じ人が、週間連載で忙しい別の先生の
 所でだとペンを持たされ背景までがっつり描いてしまうのはよくある話。

*自分のマンガでプロを目指している人は、修業と称してアシスタントにやってくる。
 そこで、もうデビューはしているのに連載がとれない(=食っていけない)為、
 売れっ子の先生の手伝いをするタイプのアシスタントが、マンガ界を支えている
 現実を、現場で知って人生の無情を感じることも多いでしょう。


*資料を参考にしつつ、画面に合う背景・効果線を素早く描けるアシスタントは
 どこの現場でも大歓迎で、”アシスタント上級”レベルの技能と言えます。

*正直なところ、アシスタントレベル上級の画力があれば、雑誌掲載レベルの絵と
 呼べると思われます。プロのマンガ家となにが違うかと言えばもう、「魅力」とか
 「運」とか「オリジナリティ」とか・・・しかし、なにかが足りないのは確かです。
 長くプロアシとしてやってきた人が、時代が巡ってヒット作家になるという状況も
 数は少ないですが出て来ています。(今市子先生とか)

*「プロアシ」と呼ばれるプロの上級アシスタントは、マンガ家の手伝いだけで
 食っていける技能を持つ人の事ですが、手先の器用さ・画力と共に、マンガ家の
 先生と上手くやり取りできるコミュニケーション能力がないと難しいそうです。
 



「マンガの描き方3:仕上げ」へつづく
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